葛城一言主神社(読み)かつらぎひとことぬしじんじゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「葛城一言主神社」の意味・わかりやすい解説

葛城一言主神社
かつらぎひとことぬしじんじゃ

奈良県御所(ごせ)市森脇に鎮座祭神は一言主神(ひとことぬしのかみ)。『延喜式(えんぎしき)』では大和(やまと)国葛上(かつらぎのかみ)郡の名神(みょうじん)大社であることから、社名地名と祭神名の複合したもので、「一(いち)こんじさん」とも略称される。記紀にはともに雄略(ゆうりゃく)天皇の条に葛城山(かつらぎさん)の神、凶事も吉事も一言で解決する霊力をもつ神として記されている。旧県社。例祭日は9月15日。役行者(えんのぎょうじゃ)の伝承もあり、謡曲『葛城』の題材となっている。

[二宮正彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「葛城一言主神社」の解説

葛城一言主神社

奈良県御所市にある神社。祭神は一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)、幼武尊(わかたけのみこと)。「いちこんじさん」「いちごんさん」などと通称される。

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