日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒメアリクイ」の意味・わかりやすい解説 ヒメアリクイひめありくい / 姫蟻食silky anteater[学] Cyclopes didactylus 哺乳(ほにゅう)綱貧歯目アリクイ科の動物。メキシコ南部からボリビアの密林にすみ、昆虫やシロアリをおもに食べる。体長15~23センチメートル、尾長17~35センチメートル、体重370~450グラム。体は羊毛状の毛に覆われ、全身金色を帯びた褐色である。ほかのアリクイのように吻(ふん)は長くなく、前肢には第2、第3指しかなくて、後肢には4指がある。尾の下面には毛がなく、木の枝に巻き付けることができる。樹上で生活し、おもに夜間活動する。動作は緩慢である。[齋藤 勝][参照項目] | アリクイ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例