ヒメオドリコソウ(読み)ヒメオドリコソウ(その他表記)Lamium purpureum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒメオドリコソウ」の意味・わかりやすい解説

ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
ヒメオドリコソウ
Lamium purpureum

シソ科の二年草。小アジア,ヨーロッパ原産の帰化植物で,都市付近の草地路傍などで雑草化している。茎は4稜形,基部で分枝して短く地をはい,先が立上がり高さ 20cm内外。葉は長さ,幅ともに 1.5~3cmの卵形長柄があって対生するが,上方の葉は重なり合って柄は短く,葉面は葉脈に沿って縮緬状にくぼみ,暗紅色を帯びる。春,長さ約 1cmでピンク色の唇形花を葉腋に数個輪状につける。は鋭い3稜があり先はとがる。果実は4分果からなり,分果は倒卵形で3稜があり背面が丸い。

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世界大百科事典(旧版)内のヒメオドリコソウの言及

【オドリコソウ】より

…若芽をゆがいて食用にし,また花や全草を吐血,かっ血,月経不順などの民間薬として使う。ヒメオドリコソウL.purpureum L.はヨーロッパ原産の帰化植物で,日本では道端に多く見られる。オドリコソウ属Lamiumは世界に約40種あり,ユーラシア大陸とアフリカに分布する。…

※「ヒメオドリコソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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