改訂新版 世界大百科事典 「ヒロハサギゴケ」の意味・わかりやすい解説 ヒロハサギゴケHemigraphis reptans(Forst.) T.And.ex Hemsl. キツネノマゴ科の小型多年草。同属のものはマレーシア熱帯を中心に分化しており,100種ほどが知られている。茎は地をはい,節から根を出し,長さ10~15cm。葉は卵状広楕円形ないし円形で長さ幅とも1~2cm,両面に粗毛がある。花は2~3対が茎の先に頭状に集まる。花冠は漏斗状,白色で長さ約15mm,先端は等しく5裂する。花冠内側背面に2列の毛があり花柱を支持する。おしべは4本,うち2本は短い。果実は線状披針形の蒴果(さくか)で8~10個の種子をつける。ポリネシア,ニューギニア,フィリピン,台湾および沖縄の宮古島に分布する。執筆者:寺尾 博 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by