日本大百科全書(ニッポニカ) 「びゃくだん油」の意味・わかりやすい解説 びゃくだん油びゃくだんゆ / 白檀油sandalwood oil ビャクダン科ビャクダンの幹や根の水蒸気蒸留によって収油率5~6%で得られる特有の甘味のある芳香を有する精油。ビャクダンは古くから知られた香木で、東インド産ビャクダンはインド南西部カルナータカ州が主産地である。インドでは国有であって年間約2000トンを産出し、その10%は材として用いられるが、大部分はびゃくだん油製造原料にあてられている。その成分はαおよびβ‐サンタレン(10%)、αおよびβ‐サンタロール(90%)である。せっけん香料、化粧品香料、薫香、医薬に用いられる。[佐藤菊正] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例