改訂新版 世界大百科事典 「ビルカバンバ」の意味・わかりやすい解説 ビルカバンバVilcabamba インカ帝国最後の都として知られる都市遺跡。ペルー南部山地,かつてのインカ帝国の首都クスコから約500kmの奥地,アマゾンの源流部ジャングル地帯にある。スペイン人によりインカ帝国が征服されたのち,1536年にクスコを逃れたインカ軍がこの奥地を拠点として,新たに皇帝を擁立して抵抗運動を繰り広げた。しかし1572年に陥落し,皇帝トゥパック・アマルーが処刑されて,インカ帝国は完全に滅びた。なお,隣国エクアドルの南部のロハ州にもビルカバンバVilcabambaという村落があり,世界有数の長寿村の一つとされている。執筆者:加藤 泰建 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビルカバンバ」の意味・わかりやすい解説 ビルカバンバVilcabamba エクアドル南部,ロハ州南東部の村。州都ロハ南約 30km,アンデス山脈中の谷にあり,標高約 1700m。主産業は農業で,トウモロコシ,ジャガイモ,コムギなどを栽培する。月平均気温 17~20℃で,きわめて快適な気候に恵まれることもあって,100歳以上の高齢者も珍しくなく,長寿村として世界的に知られている。人口約 1500。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by