( 原題[イタリア語] Le Avventure di Pinocchio ) 童話。イタリアの児童文学作家カルロ=コッローディ(本名ロレンツィーニ)作。一八八三年刊。ジェペット爺さんが作った木の人形ピノッキオが、口をきいて動きだし、あやつり人形の一座にはいったりして種々の冒険をするが、やがて仙女の導きで良い子となり、人間になるまでの話。
イタリアの児童文学者カルロ・コローディの長編小説。どこにでもありそうな木切れから生れた人形ピノッキオが,さまざまな冒険を経たのち,ほんとうの子供になる物語。全 36章から成るが,初めは,「あやつり人形の物語」 Storia di un burattinoと題され,1881年7月から 83年1月まで『子供新聞』 Giornale per i bambiniに連載されたもの。著者の予想に反して,物語が大きな反響を呼んだため,次々に書き足されてゆき,物語内部にいくつかの矛盾をはらんでしまった。しかし一筋縄ではとらえられない童心を巧みに描き出したことから,児童文学の古典となっている。