日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピルコマヨ川」の意味・わかりやすい解説 ピルコマヨ川ぴるこまよがわRío Pilcomayo 南アメリカのほぼ中央部を流れる川。ボリビアのアルティプラノ高原東部を源流とし、パラグアイとアルゼンチンの国境を南東流してパラグアイ川に注ぐ。長さ1380キロメートル、流域面積14万6000平方キロメートル。上流部ではアンデス山中を多数の支流を集めて流れ、流域内にはスクレ、ポトシをはじめ都市が多い。半乾燥気候のグラン・チャコ平野を流れる下流部では、支流の流入がなく、流量は下流ほど少なくなる。川沿いには増水時に浸水する低地が広く発達し、流路の位置が頻繁に変化する。[松本栄次] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピルコマヨ川」の意味・わかりやすい解説 ピルコマヨ川ピルコマヨがわRío Pilcomayo 南アメリカ中部を流れる川。ラプラタ川水系パラグアイ川の右岸支流。全長約 1100km。ボリビア南西部,ポトシの西約 70kmのアンデス山脈中に源を発し,東流,次いで南東流してアンデスを流下したのち,パラグアイ=アルゼンチン国境をなしながらグランチャコと呼ばれる大平原地帯を横切って南東流し,パラグアイの首都アスンシオンの対岸でパラグアイ川に注ぐ。下流部は洪水期に多数の川に分流し,主要流路がしばしば変るが,小舟による航行が可能。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by