ファラデーケージ(その他表記)Faraday cage

化学辞典 第2版 「ファラデーケージ」の解説

ファラデーケージ(箱)
ファラデーケージ
Faraday cage

イオンや電子を検出するための,金属またはグラファイトなどでつくられた箱.場合によっては板のままの場合もあり,形状は種々ある.イオンや電子の電荷はこの箱に連結された増幅器通り,増幅されてから測定される.高速イオンや電子の測定では,この箱からの二次電子放射を避けるために抑止電圧を荷電する必要がある.質量分析計粒子加速器の荷電粒子検出器として使われている.1836年にM. Faraday(ファラデー)が導体内空間電場の実験に使用したのでこの名称がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android