デジタル大辞泉 「ファラデー箱」の意味・読み・例文・類語 ファラデー‐ばこ【ファラデー箱】 導体で囲まれた空間。または導体でできた箱や籠状のもの。外部からの電場の影響を遮るため、内部で電荷や電場を精密に測定できる。導体の素材や形状により、さまざまな周波数の電磁気的影響を避けることができる。英国の物理学者ファラデーが考案。ファラデーの籠。ファラデーシールド。ファラデーケージ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファラデー箱」の意味・わかりやすい解説 ファラデー箱ファラデーばこFaraday cage 荷電粒子など帯電体のもつ電気量を測定する装置。中空の導体内部に電荷 qを持込めば,その位置に無関係に導体の内表面に-q,したがって外表面に+qの電荷が現れる現象を利用したもの。外側に連結された電位計などで qを測定し,導体内部に持込まれた電気量を知ることができる。 M.ファラデーは中空導体として氷箱を使い,絶縁性の糸でつるした帯電体を小さな穴を通して内部に挿入し,その電気量を比較する実験を行なった。ファラデーの氷箱実験ともいわれる。これは現在でも用いられており,電子やイオンなどの荷電粒子を箱にあけた穴から入れてその電気量を測定する。なお,円筒形のイオン捕集装置ファラデーカップ Faraday cupをさしてファラデー箱ということもある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by