化学辞典 第2版 「ファロイジン」の解説
ファロイジン
ファロイジン
phalloidin
C35H48N8O11S(788.87).タマゴテングタケAmanita phalloides,シロテングタケA.vernaに含まれる毒性の環状ヘプタペプチド.六水和物は融点280~282 ℃.+55.7°(メタノール).アルコール類,ピリジンに可溶,水,ほかの有機溶媒に難溶.細胞骨格であるミクロフィラメントのアクチンと結合してその脱重合を阻害し,おもに肝臓に強い病変を起こす.LD50 2 mg/kg(マウス,腹腔内).[CAS 17466-45-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報