ファン・スンウォン(読み)ファン・スンウォン(その他表記)Hwang Sunwǒn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファン・スンウォン」の意味・わかりやすい解説

ファン・スンウォン(黄順元)
ファン・スンウォン
Hwang Sunwǒn

[生]1915.3.26. 平安南道,大同
[没]2000.9.14. ソウル?
大韓民国 (韓国) の小説家。日本の早稲田大学英文科卒業。慶煕大学教授,芸術員会員,韓国文人協会小説分科委員長などを歴任。初期には詩を書き,『放歌』『骨董品』などの詩集を出したが,1940年の短編集『沼』を契機として小説に転向,郷土色の濃い作品を創作した。解放後,郷里ピョンヤン (平壌) の共産主義化するさまを批判的に描いた『カイン後裔』でアジア自由文学賞を受賞 (1955) 。また 1961年『崖に立つ木』で芸術院賞,1966年『日月』で三・一文化賞を受賞。ほかに『人間接木』『動く城』『鶴』『夕立』など多くの長編,短編を書いた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android