現代外国人名録2016 「ファン・ソギョン」の解説
ファン・ソギョン
黄 晳暎
Hwang Sok-yong
- 職業・肩書
- 作家
- 国籍
- 韓国
- 生年月日
- 1944年1月14日
- 出生地
- 旧満州・新京(中国・長春)
- 学歴
- 東国大学哲学科〔1970年〕卒
- 受賞
- 万海文学賞
- 経歴
- 9歳で韓国に移住。1962年「立石附近」が雑誌「思想界」に入選し、作家活動を開始。’70年には「塔」が「朝鮮日報」新春文芸に当選。4.19学生革命や日韓会談反対運動にも参加し、兵役でベトナム戦争に従軍。戦後発表した「客地」(’71年)、「武器の影」(’87〜88年)ほか韓国の社会問題を浮き彫りにした一連の作品、李朝時代の民衆反乱を描いた長編小説「張吉山」(全10巻)などで知られる。他の著書に「懐かしの庭」「客人(ソンニム)」などがある。現代韓国で最も大衆的な人気の高い作家で、民主化運動のリーダーの一人としても活動。’89年3月に北朝鮮を無許可で訪問し、国家保安法容疑で手配されたため、以後海外生活を送る。’93年4月4年ぶりにニューヨークから帰国し、国家安全企画部に逮捕される。’94年懲役6年の判決を受け服役、約5年の独房生活を経て、’98年3月金大中政権誕生にともなう赦免で釈放された。2008年脱北少女の波乱の人生を描いた「パリデギ」が韓国で50万部を超すベストセラーとなる。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報