ファンドオブファンズ(英語表記)fund of funds

デジタル大辞泉 「ファンドオブファンズ」の意味・読み・例文・類語

ファンド‐オブ‐ファンズ(fund of funds)

投資信託うち、投資信託そのものを投資対象とするファンド。一般的な投資信託が投資家から集めた資金を直接証券市場などで運用するのに対し、複数の投資信託に投資し、成果を投資家に還元する。広い分野分散投資することで投資リスクを抑えることができる。また、株や債券など、それぞれの投資信託が得意とする分野での運用が期待できる。平成11年(1999)解禁。平成13年(2001)に始まった確定拠出年金の運用先として注目された。FOF外部委託型投資信託

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知恵蔵 「ファンドオブファンズ」の解説

ファンド・オブ・ファンズ

複数の運用手段の異なる投資信託を組み込んで組成した投資信託。ベンチャーファンドヘッジファンドを組み込むものや、投資対象、リスク水準で投資対象を分類するものなど多彩な組み合わせがある。少額でも多数の運用手段で運用することができる。仕組みが分かりにくいという批判もあるが、長期投資の観点からは運用コストを下げることが可能である。リスクの水準によって高リスク型、低リスク型などに分類することもあり、確定拠出年金の運用手段などに使われる。日本では1999年7月から設定販売が可能となった。

(熊井泰明 証券アナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

投資信託の用語集 「ファンドオブファンズ」の解説

ファンドオブファンズ


主に投資信託や投資法人に投資する投資信託のこと。ファミリーファンドとの違いとして、ファミリーファンドはマザーファンドが信託報酬を取らないが、ファンドオブファンズの場合、投資先のファンドも信託報酬を取る。このため、ファンドオブファンズの販売用資料や目論見書では投資先のファンドの信託報酬も加味して実質的な信託報酬を表示することが多い。

出典 (社)投資信託協会投資信託の用語集について 情報

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