信託報酬(読み)シンタクホウシュウ

デジタル大辞泉 「信託報酬」の意味・読み・例文・類語

しんたく‐ほうしゅう〔‐ホウシウ〕【信託報酬】

投資家信託財産の中から支払う費用投資信託運用管理に必要な費用で、証券会社などの販売会社投資信託会社などの運用会社信託銀行に支払われる。運用実績にかかわらず支払われるもので、報酬額は商品によって異なるが、通常、総資産総額に対する年率で表示され、日割り計算で信託財産から差し引かれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

投資信託の用語集 「信託報酬」の解説

信託報酬


投資信託の運用・管理の対価として投資信託財産から支払われる費用のこと。信託報酬は信託財産から日々差し引かれるので、投資家は、投資信託を保有している期間は、間接的にその費用を負担していることになる。ファンド・オブ・ファンズ等の場合には、投資した先の投資信託でも信託報酬がかかるので、そこまでの費用も含めて「実質的な信託報酬率」という。
なお、投資信託説明書交付目論見書)には、よりわかりやすい表記として「運用管理費用(信託報酬)」という言葉で記載されている。

出典 (社)投資信託協会投資信託の用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内の信託報酬の言及

【信託】より

…州法銀行よりも州法信託会社のほうが金融業を営むうえで有利であったためである。金融業者としての信託会社はその後姿を消し,今日の信託会社(銀行の信託部門)は一定の手数料(信託報酬)を対価に個人,法人,社会にサービスを供与する役務提供機関である。現在のアメリカ商業銀行においては資金の貸付けは銀行部門の仕事とされ,信託部が受託した資金は主として有価証券に投資されているが,これは日本の信託業において受託した資金の多くが貸出しに運用されているのと対照的である。…

※「信託報酬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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