現代外国人名録2016 「フィリップガレル」の解説
フィリップ ガレル
Philippe Garrel
- 職業・肩書
- 映画監督,脚本家
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1948年4月6日
- 出生地
- パリ郊外ブーローニュ・ビヤンクール
- 受賞
- ジャン・ヴィゴ賞〔1982年〕「秘密の子供」,カンヌ国際映画祭展望賞〔1984年〕「自由、夜」,ベネチア国際映画祭銀獅子賞(第48回)〔1991年〕「ギターはもう聞こえない」,ベネチア国際映画祭国際映画批評家連盟賞(第58回)〔2001年〕「白と黒の恋人たち」,ベネチア国際映画祭特別監督賞〔2005年〕「恋人たちの失われた革命」
- 経歴
- 父モーリスは俳優、母はマリオネット使い。13歳で8ミリ映画を撮り始める。16歳のとき撮った短編映画「調子の狂った子供たち」(1964年)で、ゴダールの再来と騒がれた。19歳で初長編「Marie pour mémoire(記憶すべきマリー)」(’67年)を撮る。’68年渡米、アンディ・ウォーホルの“ファクトリー”と交流。そこでベルベット・アンダーグラウンドのボーカルにしてスーパーモデルだったニコと知り合い、「内なる傷痕」(’70年)以降、ニコを主演に7本の作品を発表。’84年父主演の「自由、夜」(’83年)でカンヌ国際映画祭展望賞を受賞。一貫して自伝的な要素をモチーフに、普遍的な愛の物語を撮る。その非商業的で非妥協的な作家精神のため、“フランス映画界の異端児”とも呼ばれる。他の作品に「孤高」(’74年)、「秘密の子供」(’79年,公開’82年)、「救いの接吻」(’89年)、「ギターはもう聞こえない」(’91年)、「愛の誕生」(’93年)、「夜風の匂い」(’98年)、「白と黒の恋人たち」(2001年)、「恋人たちの失われた革命」(2005年)、「愛の残像」(2008年)、「灼熱の肌」(2011年)などがある。ポスト・ヌーベルバーグ世代を代表するフランスの監督。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報