フィロポイメン(英語表記)Philopoimēn(Philopoemēn)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィロポイメン」の意味・わかりやすい解説

フィロポイメン
Philopoimēn(Philopoemēn)

[生]前252頃.メガロポリス
[没]前182. メッセニア
古代ギリシアの軍人,政治家。傭兵隊長として 11年間をクレタ島で過したのち,前 210/9年アカイア連盟の騎兵隊長としてアイトリア人を撃破,前 208/7年アカイア連盟の将軍となり,連盟軍にマケドニア式装備と密集隊戦術を導入し,前 207年マンチネイアでマカニダス指揮下のスパルタ軍を粉砕し,前 206/5,前 201/0年にもスパルタのナビス撃退。前 193/2年に再び将軍となり,スパルタを攻撃し,ナビスが暗殺されてのち,スパルタをアカイア連盟に併合。その後,連盟の政治指導者となったが,メッセニアの反乱の際捕えられ,毒殺された。偉大な軍人,愛国者であった彼は「最後のギリシア人」と評された。

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