化学辞典 第2版 「フェニルアルソン酸」の解説
フェニルアルソン酸
フェニルアルソンサン
phenylarsonic acid
benzenearsonic acid.C6H7AsO3(202.04).塩化ベンゼンジアゾニウムと三塩化ヒ素とから得られるテトラクロロ(フェニル)アルソランを加水分解すると合成される.無色の柱状晶.分解点158 ℃.pKa1 3.47,pKa2 8.48(水).水,エタノールに可溶,エーテルに不溶.亜鉛アマルガムと酸により還元されてフェニルアルシンになる.チタン,ジルコニウムなどの金属イオンと錯体を形成するので,分析用試薬として用いられる.[CAS 98-05-5]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報