最新 地学事典 「フェン地域」の解説
フェンちいき
フェン地域
Fen area
ノルウェーのTelemark東部(オスロ南西120km)にあるカーボナタイト~アルカリ岩地域。岩体は2km×2kmで,先カンブリア時代の花崗岩質片麻岩中にあり,古生代前期(6億~4億年前)のもの。岩体周縁部にフェナイト,内部に各種のアルカリ苦鉄質岩,ソーバイト(sövite, カーボナタイトでこの地域の小地名Söveにちなむ),フォラアイト(hollaite, ソーバイトとメルテイジャイトの混成岩),ラウオージャイト(rauhaugite, アンケライト-ドロマイト岩),キンバーライトなどからなる複合岩体。ソーバイトはフェンでは交代変成岩説が有力で,火成岩と考えられているウルタイト,アイヨライト,メルテイジャイト(当地の小地名Melteigにちなむ),ビペトアイト(vipetoite, オージャイト・角閃石・黒雲母・少量の方解石からなる)などの苦鉄質岩との間に,漸移岩相としてユーバイト(juvite, 一種のかすみ石閃長岩で,正長石・かすみ石・エジリン・黒雲母・少量の方解石),トゥベイタサイト(tveitasite, アルカリ長石・エジリンからなるションキナイトの一種),カンプレアイト(kampreite, アルカリ長石-黒雲母岩),マリグナイト,チングアアイトができている。フェナイトの外側の片麻岩もフェナイト化を受け,まず黒雲母がエジリン,アルベゾン閃石で,次いで微斜長石,斜長石もパーサイトで交代される。気成作用による褐鉄鉱で赤色化した炭酸塩岩(フェンでrödbergという)には鉄鉱床がある。参考文献:S.Bergstöl et al.(1960) Norges Geol. Unders.,Nr.208
執筆者:端山 好和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

