フォンテーヌ庭園(読み)フォンテーヌていえん

世界の観光地名がわかる事典 「フォンテーヌ庭園」の解説

フォンテーヌていえん【フォンテーヌ庭園】

フランス南部の都市ニーム(Nîmes)にある庭園。18世紀につくられたヨーロッパで最初の公園の一つで、ニーム駅から徒歩約20分の場所にある。ニームは古代ローマ時代の都市コローニアネマウサから発展した町で、古代ローマ時代の橋・神殿・円形劇場などの遺構が残っている。この公園も、紀元前1世紀末の聖なる泉の周辺の聖域に、古代の聖域を生かしながらフランス式庭園としてつくられたため、新旧コントラストが楽しめる。この泉を中心にニームの町が形成されたといってもよく、現在もその湧水市街を潤している。庭園の高みにあるカヴァリエの丘は19世紀につくられたもので、マーニュ塔からはニームの町並みが一望できる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android