フッ化銅(読み)フッカドウ

化学辞典 第2版 「フッ化銅」の解説

フッ化銅
フッカドウ
copper fluoride

】フッ化銅(Ⅰ):CuF(82.54).純粋な状態では得られていない.塩化銅(Ⅰ)CuClとフッ化水素を550~650 ℃ で反応させると得られる.赤色結晶湿気があるとフッ化銅(Ⅱ)になる.[CAS 13478-41-6]【】フッ化銅(Ⅱ):CuF2(101.54).二フッ化銅ともいう.酸化銅(Ⅱ)にフッ化水素を400 ℃ で反応させると得られる.無色の結晶.水に可溶.融点約950 ℃.湿った空気中で二水和物を生じ青変する.CuF2・5HF・5H2Oは青色の結晶で,酸化銅(Ⅱ)または炭酸銅過剰フッ化水素酸に溶かした溶液を真空中で蒸発させると得られる.陶器の製造,ろう付け,はんだ融剤,フッ素化触媒などに用いられる.[CAS 7789-19-7:CuF2][CAS 13454-88-1:CuF2・2H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android