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塩化銅 えんかどう copper chloride

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塩化銅
えんかどう
copper chloride

(1) 塩化銅 (I) ,塩化第一銅  CuCl 。天然にはナントカイトとして産出する。無色結晶質の粉末ないし立方体の結晶。湿った空気中では緑変し,特に光にさらすと青ないし褐色に変る。水,アルコールアセトンに難溶,濃塩酸,濃アンモニア水には錯イオン [CuCl2]- または [Cu(NH3)2]+ となって溶ける。

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デジタル大辞泉の解説

えんか‐どう〔エンクワ‐〕【塩化銅】

塩化銅(Ⅰ)。硫酸銅(Ⅱ)と塩化ナトリウムの混合水溶液二酸化硫黄などを作用させて還元して作る、無色の結晶。水・エタノールに溶けにくい。化学試薬に使用。化学式CuCl 塩化第一銅。
塩化銅(Ⅱ)。銅片を王水に溶かし真空中で加熱脱水して作る、黄色の吸湿性結晶。消毒剤や木材の保存剤に使用。化学式CuCl2 塩化第二銅。

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世界大百科事典 第2版の解説

えんかどう【塩化銅 copper chloride】

塩化銅(I)と塩化銅(II)とがある。
[塩化銅(I)]
 化学式CuCl。白色固体,融点422℃,沸点1366℃。塩化銅(II)の水溶液に還元剤(二酸化硫黄,金属銅,ヒドロキシルアミン等)を作用させると沈殿する。結晶構造はセン亜鉛鉱型で,銅と塩素のイオンが互いに四面体型にとり囲んでいる。気相では環状三量体Cu3Cl3および四量体Cu4Cl4を生成する。二量体の存在が推定されたこともあるが,明確な証拠はない。

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大辞林 第三版の解説

えんかどう【塩化銅】

塩化銅(Ⅰ)。の塩酸溶液に銅を加えて熱するか、硫酸銅に塩化ナトリウムを加えて、二酸化硫黄を通して得る白色結晶。化学式 CuCl 塩酸溶液は一酸化炭素を吸収するので、その定量分析に用いる。
塩化銅(Ⅱ)。銅またはを塩素と加熱して得る黄褐色吸湿性のある結晶。化学式 CuCl2 有毒。媒染剤などに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

塩化銅
えんかどう
copper chloride

銅と塩素の化合物。1価および2価の化合物が知られている。
(1)塩化銅()(塩化第一銅) 硫酸銅()水溶液に塩化ナトリウムを加え、二酸化硫黄(いおう)を通じて沈殿させる。無色の結晶。空気中では酸化されやすく、緑色となる。水、エタノール(エチルアルコール)に難溶。塩酸中では一酸化炭素を吸収してCuClCOH2Oをつくる。濃塩酸、濃アンモニア水には溶ける。殺虫剤、化学試薬などとして用いられる。有毒。
(2)塩化銅()(塩化第二銅) 無水和物と二水和物CuCl22H2Oが普通である。無水和物は銅粉を塩素中で熱するか、二水和物を塩化水素気流中で加熱脱水して得られる。無水和物は褐黄色結晶。熱すると993℃で分解して塩素と塩化銅()となる。吸湿性が著しく、水によく溶ける。水溶液は濃いと褐色、薄いと緑色。水溶液からは二、三、四水和物などの結晶が得られる。炭酸銅()を塩酸に溶かした溶液からも二、三、四水和物が得られる。二水和物は緑色の結晶。密度2.39。湿った空気中では潮解する。エタノール、アセトン、ピリジンなどにも溶ける。熱すると110℃で水を失うが、同時に分解する。アニリン染料の酸化剤、家畜の伝染病に対する消毒剤などに用いられる。[中原勝儼]

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