20世紀西洋人名事典 「フランシスカルコ」の解説
フランシス カルコ
Francis Carco
1886.7.30 - 1958.5.26
フランスの詩人,小説家。
ニューカレドニア生まれ。
本名フランソア・カルコピーノ・チュゾリ。
父は役人。1910年頃パリで放浪生活をはじめ、泥棒や不良少年らとかかわり合いながら、下層民の生活の中に詩想を感じとり「放浪生活とわたしの心」(’12年)などの詩集を歌った。「伝説ユトリロの生涯」(’27年)などパリで生きた芸術家や詩人の伝記のほか、小説「追いつめられた男」(’22年)ではアカデミー・フランセーズ小説大賞を受けた。他の作品に「たかが一人の女だけれど」(’24年)、「モンマルトルからカルチエ・ラタンへ」(’27年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報