20世紀西洋人名事典 「フランツ・E.シモン」の解説
フランツ・E. シモン
Franz Eugen Simon
1893.7.2.(7.3.説あり) - 1956.10.31
英国の物理学者。
元・ブレスラウ工科大学物理学教授,元・オックスフォード大学教授。
ベルリン生まれ。
1912年ミュンヘン大学で学ぶが、’13年兵役のため軍務につく。’19年ベルリン大学で研究を再開、’21年博士号を取得。’27年ベルリン大学助教授を経て、’31年ブレスラウ工科大学物理化学教授となるが、ヒトラーの台頭により辞職、リンデマンの招きで英国のオックスフォード大学クラレンドン研究所に移る。’38年市民権を取得し、’45年オックスフォード大学熱力学教授に就任し、その後、リンデマンの後を継いでリー博士講座教授に任命される。極低温達成の方法を開発し、熱力学の第3法則の正当性を実証する。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報