20世紀西洋人名事典 「フリッツロンドン」の解説
フリッツ ロンドン
Fritz London
1900.3.7 - 1954.3.30
米国の理論物理学者。
元・デューク大学教授。
ブレスラウ生まれ。
ゲッティンゲン、ミュンヘン各大学で学び、1928年ベルリン大学私講師。’33年ナチに追われ、オックスフォード大学、ソルボンヌ大学で研究。’39年アメリカに移住。以後デューク大学理論化学教授を務める。’27年ハイトラーとともに水素分子の構造を論じ、化学結合の量子力学の基礎を作った「ハイトラー-ロンドンの理論」を発表。その後極低温の研究に着手、超電導に関する現象論的な式「ロンドンの方程式」(’35年)や液体ヘリウムの超流動に関する「ロンドンの関係式」(’38年)を提案した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報