フロートガラス(英語表記)float glass

翻訳|float glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フロートガラス」の意味・わかりやすい解説

フロートガラス
float glass

フロート工法によってつくられた厚みのある,上下両面の平滑度および平行度のよい大型板ガラス。フロート工法は 1959年イギリスのピルキントン・ブラザーズ社により開発された方法で,融解した錫の液面に,融解したガラスを浮かばせ,重力により厚みの等しい,なめらかな表面の板ガラスをつくる工法。みがき板ガラス以上の高品質,高生産性であるため,板ガラスの生産はフロート工法が主流となっている。ホテル,ビルなどの大型装飾用ガラスやドアなどとして使用され,現在ピルキントンのもつライセンスにより,世界の主要国 20以上の工場で生産されている。

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