フロートガラス(その他表記)float glass

翻訳|float glass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フロートガラス」の意味・わかりやすい解説

フロートガラス
float glass

フロート工法によってつくられた厚みのある,上下両面の平滑度および平行度のよい大型板ガラス。フロート工法は 1959年イギリスのピルキントン・ブラザーズ社により開発された方法で,融解した錫の液面に,融解したガラスを浮かばせ,重力により厚みの等しい,なめらかな表面の板ガラスをつくる工法。みがき板ガラス以上の高品質,高生産性であるため,板ガラスの生産はフロート工法が主流となっている。ホテル,ビルなどの大型装飾用ガラスやドアなどとして使用され,現在ピルキントンのもつライセンスにより,世界の主要国 20以上の工場で生産されている。

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リフォーム用語集 「フロートガラス」の解説

フロートガラス

通常よく見かけるガラス。透明ガラスの基本的なもの。透明ガラスとも言うが、重ねると少し緑がかって見える。熔融金属の上にガラス素地を流し、火造りのまま連続製造される。フロート板ガラスは高い平面精度をもっているため優れた透視像が得られ、採光性にも優れる。通常の窓ガラスは5mmが使用される事が多いが、2mm 3mm 5mm 6mm 8mm 10mm 12mm 15mm 19mm と様々な厚みがあり、最大幅約3m、長さ10m、板厚19ミリまでの大板生産が可能。

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