フントのカップリング形式(その他表記)Hund coupling cases

法則の辞典 の解説

フントのカップリング形式【Hund coupling cases】

フント(F. Hund)が1933年に,分子に関する角運動量の結合の形式を以下の五つに分類した.電子の軌道角運動量を L,スピン角運動量を S,分子の回転角運動量を O,分子軸方向の単位ベクトルを A,スピン以外の角運動量の合成を N として,これらの間のカップリングの強さを分類したのが,フントのカップリング形式である.

第一形式:L,S がそれぞれ A と強く結合する場合

第二形式:L は A と結合するが,S はA と O とを合成した N と結合する場合

第三形式:L,S の結合が最も強く,その合成が A と結合する場合

第四形式:L と O とが強く結合し,その合成に S が結合する場合

第五形式:L と S とが強く結合し,その合成が分子軸には結合せず O に結合する場合.

この分類は理想的なケースなので,実際の分子については,これらの中間的な状態にある.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

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