フーシュン炭田(読み)フーシュンたんでん(英語表記)Fushun coal field

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フーシュン炭田」の意味・わかりやすい解説

フーシュン(撫順)炭田
フーシュンたんでん
Fushun coal field

中国リヤオニン(遼寧)省東部,フーシュン(撫順)特別市にある炭田地質は古第三紀始新世から漸新世にわたる撫順層で,主要可採炭層は 1枚であるが,平均層厚 40m,最大 120mで 30km2に及んでいる。炭質は粘結性ないし不粘結性の瀝青炭,埋蔵量 140億t。炭層の上層オイルシェールが存在し,乾留して石油が採取できる。主要炭鉱はフーシュン炭鉱で,東,西,南の露天掘り鉱区と老虎台,勝利,竜鳳,任旗などの坑内掘り鉱区からなる。付近では石炭およびオイルシェールを原料とした重化学工業が発達している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android