ブッキー(その他表記)Bucky, Gustav

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブッキー」の意味・わかりやすい解説

ブッキー
Bucky, Gustav

[生]1880.9.3. ライプチヒ
[没]1963.2.19. ニューヨーク
ドイツ生れのアメリカの放射線科医。 1907年ライプチヒ大学で学位を取得し,ベルリンのウィルヒョー病院などの放射線科に勤務したのち,23年にアメリカに渡り,29年に帰化アルバート・アインシュタイン医科大学教授などをつとめる。紫外線X線との中間にあたり,境界線とも超軟X線ともいわれる波長 0.6~3Åのブッキー線の発見者。ブッキー線は表在性の皮膚疾患の治療に応用される。また散乱X線を吸収させて,主X線だけをフィルムに通す鉛と木で作った移動格子で,X線写真のコントラストを鋭く写し,鮮明度をよくするX線撮影補助装置のブッキー格子を考案した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む