ブラッシュ石(読み)ブラッシュせき

最新 地学事典 「ブラッシュ石」の解説

ブラッシュせき
ブラッシュ石

brushite

化学組成CaHPO4・2H2Oの鉱物ブルッシャイトとも。単斜晶系,空間群A2/a,格子定数a0.624nm, b1.518, c0.636, β125.4°,単位格子中4分子含む。針状,葉片状,柱状結晶あるいは土状。結晶は石膏に似る。無色~淡黄色,透明ないし半透明で,ガラス光沢~真珠光沢劈開{010}・{001}に完全。硬度2.5, 比重2.32。薄片では無色,屈折率α1.539, β1.546, γ1.551, 2V(+)86°, 光分散rv弱。主に,堆積成リン鉱床,洞窟のコウモリグアノ,洋上の島での鳥糞堆積物中から産する。また化石人骨や獣骨を置換して産する。生鉱物として病的石灰化部に存在。歯では,齲蝕うしよく結晶(齲蝕部にある結晶),歯石成分。尿路結石,軟骨の異所性石灰化部にもある。リン酸塩ペグマタイトの二次鉱物としても普通。日本では,神奈川県座間市の遺跡から出土した古代人の頭骨の内側にやや大きな結晶の群生したものがあった。リン酸塩ペグマタイトや洞窟堆積物からも産出。名称は,エール大学の米国人鉱物学者G.J.Brush(1831~1912)にちなむ。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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