ブラワン(読み)ぶらわん(その他表記)Belawan

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブラワン」の意味・わかりやすい解説

ブラワン
ぶらわん
Belawan

インドネシア、スマトラ島北西部の東海岸にある港湾都市。別名ブラワン・デリ、ベラワンともいう。メダンの北約20キロメートルに位置し、マラッカ海峡に臨む。メダンの外港として発展し、久しくデリ川流域のプランテーション地帯への入植者の上陸港であった。現在はタバコゴムコプラ、コーヒーなど農園産物の積出し港となっている。メダンとは鉄道国道で結ばれる。

[別技篤彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラワン」の意味・わかりやすい解説

ブラワン
Belawan

インドネシア,スマトラ島北部,スマトラウタラ州にあるメダンの外港。デリ川とブラワン川の河口,ブラワン島にあり,マラッカ海峡にのぞむ。メダンの中心市街地から 19km北方にあり,鉄道と道路が通じる。 1920年代にオランダが建設。スマトラ北部では最大の荷扱い量がある。ゴム,タバコ,コプラ,香辛料,パーム油石油,茶などを輸出倉庫やゴム原液,パーム油,石油の貯蔵タンクが並ぶ。

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世界大百科事典(旧版)内のブラワンの言及

【メダン】より

…人口191万(1996)で,そのうちの1/5を中国系が占め,流通部門で活動している。デリー河口から24km上流にあり,ブラワンBelawanがメダンの外港をなす。標高16m,年平均気温25.2℃,年平均降水量2034mm。…

※「ブラワン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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