2011年に登録された世界遺産(文化遺産)。カリブ海の西インド諸島内の小アンティル諸島東端に位置するバルバドスは、英連邦に所属する。バルバドスの首都ブリッジタウンは、イギリスの植民地時代の17世紀から19世紀にかけて建設された植民地都市で、当時のイギリス風の古い建築物もよく保存されており、イギリスの西インド諸島における植民地支配の様を現代に伝えている。たとえば曲がりくねった道で構成されるこの都市は、格子状に建設されるのを常とするスペインやオランダの植民地都市とは異なった都市計画に基づくことを示している。ブリッジタウンに隣接する要塞には歴史的建造物が多数あり、この要塞も世界遺産に含まれている。なおブリッジタウン歴史地区とその要塞はバルバドス初の世界遺産である。◇英名はHistoric Bridgetown and its Garrison