ブレーン政治(読み)ブレーンせいじ(その他表記)brain politics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレーン政治」の意味・わかりやすい解説

ブレーン政治
ブレーンせいじ
brain politics

指導者が知恵袋 (ブレーン) の知恵を借りて行なう政治。現代日本では,官僚こそ首相のブレーンといわれることもあるが,通常は,官僚組織以外からの頭脳をブレーンと呼び習わしている。指導者の政策助言者がブレーン,あいはブレーン・トラストといわれるようになったのはルーズベルト米大統領のときである。日本でもこれに触発されて,近衛文麿昭和研究会が生まれているが,戦後の首相にも池田勇人下村治の例などブレーンを持った首相は多い。しかし,ブレーンを組織的に活用し,かつ公的・私的諮問機関に積極的に動員して政治を行なった例としては中曽根首相が有名である。

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