ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブロイ公」の意味・わかりやすい解説
ブロイ公
ブロイこう
Broglie, (Jacques-Victor-) Albert, 4e Duc de
[没]1901.1.19. パリ
フランスの政治家,歴史家。4代ブロイ公。マドリード,ローマの大使館書記官をつとめ,二月革命で外交官職を離れ,第二帝政時代は宗教史研究に専念した。 1871年オルレアン王朝派の国民議会議員,イギリス大使になり (1872辞任) ,議会では保守派の指導者として L.ティエールの没落に寄与。 73年 M.マクマオン大統領のもとで首相となり,外相,内相を兼ね,王政復古を希求したが,翌年5月内閣は崩壊した。 77年5月再度首相になったが,内閣不信任を決議され,辞任。同年 11月政界を引退,歴史研究に没頭。主著『4世紀における教会とローマ帝国』L'Église et l'empire romain au IVe siècle (56~66) ,『フレデリック2世とマリア・テレジア』 Frédéric II et Marie-Thérèse (82) ,『タレーランの回想録』 Mémoires de Talleyrand (91) 。
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