化学辞典 第2版 「プソイドウリジンC」の解説
プソイドウリジンC
プソイドウリジンシー
pseudouridine C
C9H12N2O6(244.20).ピリミジンヌクレオシドの一種.ほかのヌクレオシドと異なり,ウラシルの5位のC原子とリボースの1位のC原子がC-C結合(C-グリコシド)しているのが特徴である.この種のヌクレオシド抗生物質も2,3種類知られている.tRNAの微量成分として含まれている.化学的には,2,4-ジメトキシピリミジニル-5-リチウムと2,3,5-トリ-O-ベンゾイル-D-リボフラノシルクロリドを縮合させ,脱ベンゾイル化後,酸処理により脱メチル化して合成する.融点222~223 ℃.-3.0°(水).λmax 262 nm(ε 7.9×103,pH 7.0),287 nm(ε 7.8×103,pH 12.0).pKa 8.9.[CAS 1445-07-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報