プトレマイオス3世エウエルゲテス(読み)プトレマイオスさんせいエウエルゲテス(その他表記)Ptolemaios III Euergetēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

プトレマイオス3世エウエルゲテス
プトレマイオスさんせいエウエルゲテス
Ptolemaios III Euergetēs

プトレマイオス朝 3代目の王 (在位前 246~221) 。プトレマイオス2世フィラデルフォスの子。恩恵王 (エウエルゲテス) とも呼ばれる。彼については前 245年まで何も知られていない。キュレネ王マガスの娘ベレニケ2世と結婚し,キュレネ地方との結びつきを強化した。登位後,コエレ=シリア,トラキア,さらにエーゲ海域にも兵を進めた。またメソポタミアにも向い,みずからチグリス河畔のセレウキアにいたった。しかしエジプトでは凶作や内乱が起ったので引返し,父の代からのファイユーム地方の入植を奨励し,先住民の宗教の復興,君主崇拝の強化,アレクサンドリアの文化活動への援助などを推進。プトレマイオス朝エジプトの最盛期を迎えた。彼はまた暦法の改革を行い,前 311年をもってプトレマイオス紀元の元年とし,4年に1回の閏年を導入した。

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