プリスキリアヌス(その他表記)Priscillianus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プリスキリアヌス」の意味・わかりやすい解説

プリスキリアヌス
Priscillianus

[生]340頃
[没]385. トリアー
キリスト教会史上初めて異端のゆえに処刑されたスペインの司教。厳格な生活で知られ,平信徒として 375年頃からあらゆる快楽を放棄する教理をメリダ,コルドバで広め,インスタンチウス,サルビアヌスの2司教を含む秘密結社的組織をつくり上げた。彼らは結婚,ぶどう酒,肉食を断った。教会はこの一派にマニ教との嫌疑をかけたが,プリスキリアヌスはアビラ司教になった。反対勢力はトリアーの僭主マクシムスに働きかけ,プリスキリアヌスは捕えられ,魔法使い,不道徳の理由で処刑された。 388年マクシムスが失脚すると勢力関係は逆転し,スペインではたび重なる排斥にもかかわらずプリスキリアヌス派は存続。 561年のプラガ教会会議による排斥によって組織は消滅したが,その思想はアルビ派,キリスト養子説などに残された。

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