プリズム双眼鏡(読み)プリズムそうがんきょう

百科事典マイペディア 「プリズム双眼鏡」の意味・わかりやすい解説

プリズム双眼鏡【プリズムそうがんきょう】

プリズムを使った双眼鏡対物レンズ接眼レンズ(どちらも凸レンズ)の間に全反射プリズムを2個入れ,像を正立させるとともに両レンズ間の光学距離を増す。倍率はふつう4〜15倍でガリレイ式双眼鏡(プリズムを用いず,凸の対物レンズと凹の接眼レンズの組合せの双眼鏡で,対物レンズの間隔は観察者の瞳孔間隔に等しい)より高く,視野広い
→関連項目双眼鏡

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プリズム双眼鏡」の意味・わかりやすい解説

プリズム双眼鏡
プリズムそうがんきょう
prismatic binocular

地上遠方の物体を,立体的な正立拡大像として見るための望遠鏡一種正立像を得るために,普通の望遠鏡の像の上下左右を反転させなければならないが,その目的のために,対物レンズと接眼レンズとの間に全反射プリズムを2個組合せて入れてある。さらに立体的に見るために,両眼で見られるように2つの望遠鏡を組合せてある。倍率は普通5~15倍程度である。

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世界大百科事典(旧版)内のプリズム双眼鏡の言及

【双眼鏡】より

…この方式は視野はやや狭いが,プリズムを用いないため軽量であり,小型低倍率のものが多く,オペラグラスなどに用いられる。本格的な双眼鏡はいずれも正の対物レンズ,正の接眼レンズ(ここで正のレンズとは凸レンズの作用をするもののことである)とともに内部にプリズムによる正立光学系をそなえ,観測者の瞳孔間隔より対物レンズ間隔を大きくとったもので,プリズム双眼鏡と呼ばれる(図)。正立プリズム系としては直角プリズムを2個組み合わせた,いわゆるポロプリズムを用いるものが多い。…

※「プリズム双眼鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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