プーンギ(読み)ぷーんぎ(その他表記)pūngi

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プーンギ」の意味・わかりやすい解説

プーンギ
ぷーんぎ
pūngi

インドおよびその周辺地域の気鳴楽器。北インドではプーンギ、ビーンbeen、南インドではマグディmagudiなどとよばれ、一般にへび使いなどの大道芸人が用いる。フラスコ形のヒョウタンの底に、竹管などを2本糊(のり)付けして差し込んだもので、ヒョウタンの首が吹口、内部空洞が空気室の役割をする。差し込まれた2本の管の先にはそれぞれリードが1枚ずつ取り付けられているが、1管には指孔がなくドローン(持続低音)用、もう1管が旋律用で5~8個の指孔がある。息を鼻から絶えず吸い込みながら演奏する特殊な奏法が特徴的である。

[柴田典子]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プーンギ」の意味・わかりやすい解説

プーンギ
pūngi

インドの気鳴楽器。双管の管楽器ふくべに2本の竹管が差込まれており,その管のふくべの中部にある部分先端は簧 (こう) になるように切られている。一方の管には5~8の指孔があり,他方はドローン (持続低音) 管として基音を出す。奇術師やヘビ使いが好んで使用する。

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