20世紀西洋人名事典 「ヘルマンカーザック」の解説
ヘルマン カーザック
Hermann Kasack
1896.7.24 - 1966.1.10
ドイツの小説家。
元・ダルムシュタット文学アカデミー会長。
ポツダム生まれ。
ポツダムに生まれ、ベルリン大学などで文学と経済学を学ぶ。出版社勤務のかたわら、1918年詩集「人間」、’20年同「島」などを発表。’27年からフリーの文筆家。ナチス時代は執筆禁止、国内亡命生活を送る。終戦後の’47年発表した「流れの背後の町」が、カフカ的な手法で注目を浴びる。’49年ドイツの東西分裂に際し、西独シュトゥットガルトに移住。’53〜’59年ダルムシュタットの文学アカデミー会長を務める。小説に短編「織機」(’49年)、長編「大きな綱」(’52年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報