20世紀西洋人名事典 「ヘルマンコーエン」の解説
ヘルマン コーエン
Hermann Cohen
1842.6.4 - 1918.4.4
ドイツの哲学者。
元・マールブルク大学正教授。
アンハント公国コスウィヒ生まれ。
ブレウスラ、ハレ、ベルリン各大学で学び、1876年に師のランゲの後継者としてマールブルク大学正教授に就任した。後にベルリンのユダヤ神学校教授になり哲学を講じるかたわら著作した。新カント学派の一つであるマールブルク学派の創立者の一人で、事物の法則的連関は事物を法則論理的に関連づけて考える思惟の働きによって生み出され、思惟は事物を生産するといえる。道徳的意志は道徳的価値や理想を、美的感情は美的形象を生産すると主張した。著書に、「純粋認識の論理学」(’02年)、「純粋意志の倫理学」(’04年)、「純粋感情の美学」(’12年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報