ヘルマンフォンザルツァ(その他表記)Hermann von Salza

改訂新版 世界大百科事典 「ヘルマンフォンザルツァ」の意味・わかりやすい解説

ヘルマン・フォン・ザルツァ
Hermann von Salza
生没年:1170ころ-1239

ドイツ騎士修道会第4代総長。1209年に総長に選出され,ドイツ騎士修道会を聖地からトランシルバニアに移し,その地での活動に失敗したのちはフリードリヒ2世から26年にリミニで黄金印勅書を受け,プロイセンでの活躍の法的基礎をつくった。30年にはチェプラノで,対立していた皇帝教皇の間をとりもち,ドイツ騎士修道会のプロイセンにおける地位を確保した。34年にはプロイセンの伝道地を教皇の保護下におき,皇帝・教皇の両者からの保護をとりつけた。ドイツ騎士修道会の基礎をつくった人物
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のヘルマンフォンザルツァの言及

【ドイツ騎士修道会】より

…皇帝やエルサレム王の厚遇を得て,オリエントや西欧各地,とくにドイツに所領の寄進をうけ,ドイツ騎士修道会の規模は大きくなっていった。やがて聖地における軍事行動の可能性が消えたとき,第4代の騎士修道会総長ヘルマン・フォン・ザルツァはおりからハンガリー王アンドラーシ2世から招聘をうけ,トランシルバニアのクロンシュタット(現,ブラショブ)近くにクマン族と戦うべく入植した。しかしドイツ騎士修道会はこの地で独自の国家形成の姿勢をみせたために国王と対立し,撤退を余儀なくされた。…

※「ヘルマンフォンザルツァ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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