ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘルミオネ」の意味・わかりやすい解説
ヘルミオネ
Hermionē
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…親殺しの罪ゆえに危機に陥った2人は,トロイアからヘレネを伴って帰国したアガメムノンの弟メネラオスに救いの手を求めるが拒否され,彼らの一族に不幸をもたらした元凶ヘレネの殺害にも失敗する。狂ったオレステスは,メネラオスの娘ヘルミオネを奪い,喉に刃をつきつけ,かけつけたメネラオスに,人質をとって追いつめられた犯人のごときふるまいを見せる。ここに,デウス・エクス・マキナたるアポロンが登場し,オレステスはヘルミオネにたちまち恋をして緊張は解け,幕となる。…
…実の母親は復讐の女神ネメシスともいう。ギリシア中から集まった多数の求婚者の中から,ミュケナイ王アガメムノンの弟メネラオスを夫に選んだ彼女は,スパルタ王妃となって1女ヘルミオネHermionēをもうけた。しかし夫の留守中,トロイアの王子パリスに誘惑されて館を出奔したため,トロイア戦争が起き,パリスはこの戦争で弓の名手フィロクテテスに射殺された。…
…ミュケナイ王アガメムノンの弟。多数の求婚者の中から選ばれて絶世の美女ヘレネの夫となり,一女ヘルミオネHermionēをもうけたが,所用で国を留守にしていた間に,トロイアの王子パリスにヘレネを連れ去られたため,トロイア戦争が起きた。この戦争で彼はヘレネの身柄と奪われた財宝をかけてパリスと一騎打ちに及び,勝利の寸前までいったものの,パリスを寵愛する女神アフロディテの妨害にあって,決着をつけることができなかった。…
※「ヘルミオネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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