ベイヌム(読み)べいぬむ(英語表記)Eduard van Beinum

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベイヌム」の意味・わかりやすい解説

ベイヌム
べいぬむ
Eduard van Beinum
(1901―1959)

オランダ指揮者。生地アルンヘムの管弦楽団のビオラ奏者から指揮に転じ、1926年ハールレム交響楽団指揮者、31年メンゲルベルクのもとでアムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団の副指揮者、38年正指揮者、そして45年メンゲルベルクの後を継ぎ第3代常任指揮者となる。その間ヨーロッパ各地に客演し、国際的に知られるようになった。54年フィラデルフィア管弦楽団を指揮してアメリカにもデビュー、56~58年ロサンゼルス・フィルの指揮者を兼任。ドイツ音楽をレパートリーとし、中庸で端正な表現のなかに現代的な感覚を注ぎ込み、親しみやすい芸風を築いた。アムステルダムに没。

[岩井宏之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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