ベニガク(読み)ベニガク(その他表記)Hydrangea serrata f. rosalba

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベニガク」の意味・わかりやすい解説

ベニガク(紅額)
ベニガク
Hydrangea serrata f. rosalba

アジサイ科の落葉低木。アジサイの園芸品でヤマアジサイ,またはガクアジサイから変わった品種と考えられる。普通庭園に植えられ,高さ約 2mになる。葉は対生し,卵形で先はとがる。6~7月頃に,周囲に装飾花のある散形花序をつける。装飾花は 4枚の花弁状の萼をもち,初め白色でしだいに赤みを帯びる。中央にある両性花は白色で小さい萼片 5枚,花弁 5枚をもつ。蒴果は小さい。

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世界大百科事典(旧版)内のベニガクの言及

【アジサイ】より

…また,マリエシイMariesiiは,日本のモモイロアジサイがフランス人によって導入されたものである。これにベニガクなどが交雑親となって,現在のように多色の品種群がヨーロッパで育成され,セイヨウアジサイ(ハイドランジア)と呼ばれ,日本に再導入され,花屋で鉢物として多く売られるようになった。このベニガクH.macrophylla f.rosalba (Van Houtte) Ohwiは,後述のガクアジサイあるいはエゾアジサイの園芸品と考えられるもので,萼の色が咲きはじめの白から淡紅,紅,紫紅と変化する種類である。…

※「ベニガク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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