日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベルナ」の意味・わかりやすい解説
ベルナ
べるな
Paul Berna
(1908―1994)
フランスの児童文学作家。優れた性格のドラマとしてのSF『星の世界の門』(1954)と続編『空の大陸』(1955)で登場し、都会の子供群像を波瀾(はらん)に富む事件の連続のなかで描いた『首なし馬』(1955)で好評を博し、続編『町のアコーディオンひき』(1956)、『オルリー空港22時30分』(1961)、『ベレニス号の漂流』(1969)ほか多数の作品がある。第二次世界大戦後のもっとも優れた物語作家の一人。国際アンデルセン賞、フランス児童文学大賞受賞。
[神宮輝夫]
『上野瞭訳『オルリー空港22時30分』(1982・学習研究社)』▽『榊原晃三訳『尾行された少年たち』(1984・学習研究社)』▽『花輪莞爾訳『首なし馬』(偕成社文庫)』