学習研究社(読み)がくしゅうけんきゅうしゃ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「学習研究社」の意味・わかりやすい解説

学習研究社(株)
がくしゅうけんきゅうしゃ

1946年(昭和21)古岡秀人(ふるおかひでと)によって創業された出版社当初、月刊雑誌『初等5年の学習』『初等6年の学習』を発刊、ついで全学年別学習雑誌を完成。のち、中・高校生に読者対象を広げ、さらに『グランド現代百科事典』『現代日本の文学』『大系世界の美術』など一般読者向きの書籍までカバーする大手の出版社として成長を遂げた。同社は他の出版社と異なり、強力な販売部門をもち、出版物のみならず、幼児向きの知育玩具(がんぐ)から中・高校生向きの模型セット、映画、スライド、さらに教育機器に至るまで手がけ、特約代理店やインターネット上のオンラインショップなどを通してこれらの製品を販売している。1982年(昭和57)8月株式を公開。2004年(平成16)7月、子会社の立風(りっぷう)書房吸収合併した。2009年10月、持株会社に移行し、社名学研ホールディングスに変更した。2010年9月期の資本金183億5702万円、年商781億0500万円(連結ベース)。

[海老原光義]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「学習研究社」の意味・わかりやすい解説

学習研究社
がくしゅうけんきゅうしゃ

小学生から高校生までをおもな読者対象とする出版社。 1946年4月に古岡秀人が児童向け教育雑誌の発行を目的として設立した同社を,47年株式に改組して改めて発足取次会社を通さず,学校で教師を通じて売る直売方式で市場を開拓し,教具教材なども扱って,売上高は日本有数の大出版社に成長した。最近は学習参考書以外に一般書も手がけるほか,映画,アニメ製作など他産業にも進出している。売上構成比は,雑誌 39%,学習進学指導 18%,書籍 17%,学習機器・幼児向品 12%,学校用品など7%,その他7%。年間売上高 1238億 9700万円 (連結) ,資本金 180億 5200万円,従業員数 1635名 (1999) 。

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百科事典マイペディア 「学習研究社」の意味・わかりやすい解説

学習研究社[株]【がくしゅうけんきゅうしゃ】

1946年創立された出版社で,業界最大手クラス。学研と略称。主として小学生用から高校生用までの幅広い学習・受験雑誌や各種辞典類を刊行。さらには教材・教具にも進出。本社東京。2011年資本金183億円,2011年3月期売上高802億円。売上構成(%)は,教室・塾26,出版41,高齢者福祉・子育て支援3,園・学校20,その他11。2009年学研ホールディングスに社名変更。

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