ベルリン市庁舎(読み)ベルリンしちょうしゃ

世界の観光地名がわかる事典 「ベルリン市庁舎」の解説

ベルリンしちょうしゃ【ベルリン市庁舎】

ドイツの首都ベルリン(Berlin)の中心部にある、高さ74mの中央の塔(鐘楼(しょうろう))を中央に、左右対称の赤いレンガと花崗岩(かこうがん)、砂岩でできた建物。鐘楼には、1950年にアメリカの市民から平和のシンボルとして贈られた自由の鐘(Liberty Bell)の複製があり、毎日正午に鐘を鳴らす。1861~1869年にかけて建設されたものだが、市庁舎建設にあたって国際コンペが実施され、ヴェーゼマン(Hermann Friedrich Waesemann)の設計案が採用された。◇その赤いレンガの外観から「赤の市庁舎」(Rotes Rathaus、ロテスラタス)と呼ばれる。戦後の東ドイツ時代には東ベルリン市庁舎だったが、東西統一後、ベルリン市庁舎となった。この場所には14世紀から市庁舎が建っていたが、火災により3度焼失し、現在の市庁舎はこの場所のものとしては5代目である。市庁舎前広場のネプチューン噴水は、かつてのベルリン王宮前にあったものが移設されたものである。この広場では毎年12月に、にぎやかなクリスマス市が立つ。市庁舎前を走る市庁舎通り(Rathausstraβe)は、1951年までは国王通り(Königsstraβe)と呼ばれた。この通りは、アレクサンダー広場から市役所の前を通ってベルリン宮殿へと続く、ベルリンのメインストリートだった。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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