ベーアマン(読み)べーあまん(その他表記)Samuel Nathaniel Behrman

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベーアマン」の意味・わかりやすい解説

ベーアマン
べーあまん
Samuel Nathaniel Behrman
(1893―1973)

アメリカ劇作家。主として1930年代に活躍。洗練されたユーモアと生彩ある人物描写を得意とし、上流階級の日常的因襲に的を置いた喜劇を書く。最初の成功作『第二の男』(1927)のほか、『伝記』(1932)、『天からの雨』(1934)、『夏の終り』(1936)など、とくに都会的なしゃれた会話が独自の社会批判と微妙に溶け合い、彼にアメリカ風俗喜劇の代表としての地位を与えている。

[楠原偕子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android