ベーハム兄弟(読み)ベーハムきょうだい

改訂新版 世界大百科事典 「ベーハム兄弟」の意味・わかりやすい解説

ベーハム兄弟 (ベーハムきょうだい)

16世紀ドイツの〈小ものの画家(クライネマイスター)〉に属する代表的画家・版画家兄弟。ニュルンベルクに生まれる。1525年神を否定する言辞により,G.ペンツとともに追放され,兄ハンス・ゼバルトHans Sebald Beham(1500-50)は31年ころにフランクフルトに定住,弟バルテルBarthel B.(1502-40)はミュンヘンでウィルヘルム4世の宮廷画家となった後,35年以降イタリアで活躍。デューラーの指導を受け,確実で緻密なデッサンに基づく職人的技倆を示す。多量の風俗・宗教・神話画のほか,聖書,文学の挿絵,装飾文様に,小型ながら頑健で生ぐさい民衆的エネルギーをこめる。兄弟,相似した資質をもつが,兄は銅版のほか木版も扱い,弟は肖像画家としても知られている。代表作品は《放蕩息子》(兄),《窓辺の聖母子》《頭骸骨と子ども》(弟)などである。
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